靴修理・注文靴のBontáさん訪問

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妻のミラノ時代の友人、イッペイさんが大阪駅前第二ビルで
靴修理と注文靴のお店を出したということで、妻と一緒に遊びにいって
きました。  修理・注文靴のBontá

私が2004年にミラノにいった時に妻と一緒にイッペイさんの当時の
職場を訪ねました。世界的にも有名な注文靴のお店でした。
それから日本に戻ってきて東京でもさらに勉強して、地元大阪で
お店を出したということでした。

下の写真に写っている茶色い靴はオーダーで靴を作られた方の
サイズ合わせ用に製作する仮縫い靴だそうです。サイズを合わせる
ためだけに製作するので、その後は基本的には廃棄してしまうとの
ことでした。下の写真の左はオーダーした方のために作る足形で
これはプラスティックのものに革を貼り付けて成型していく簡易型の
やり方だそうです。最初にお店を訪れてどんな靴を作るのか話をして
それがかたまって製作に入ってから1ヶ月はかかるとのことでした。

靴を作るのに必要な費用は10万円前後からということで決して
安くはありませんが、スーツをイージーオーダーで作っても少し良い
生地を選べば10万円くらいかかることを思えば(ほとんどは採寸のみ
日本で行って作業は中国、ベトナムなどの海外で行います)、話を
聞いてくれた職人さんが自ら作ってくれてその値段というのは高くは
ないと思います。

私自身の仕事も同じようなところがあります。遺言を作るといっても
今でしたらネットで調べればいくらでもサンプルやテンプレートが無料
で見つかります。それを使って自分で自筆証書遺言を作れば無料
ですし、公証役場にいっても公証人の手数料だけで(証人の手配も
必要ですが)作ることができます。

行政書士や弁護士等が文案を考えることで10万円やあるいはそれ
以上の報酬をいただくというのは、プロに相談して話を聞いてもらい、
経験を積んだプロはその方の意思を尊重しながらもプロの目から、
その方が望む内容をトラブルなく実現できる文面を提案協議し完成品
を作り上げていくからです。たとえ結果的にできあがった文章の内容が
無料のテンプレートに近いものであったとしても、それは検討を重ねた
上でたまたまそうなったわけです。それをもって「無料でころがっている
テキストで10万円も取るのか。」という批判は正しくないと思っています。

靴に関しても同じことが言えると思います。時間をかけて作って
もらった靴のサイズがたまたま市販品の形と同じであることもあると
思いますが、それはお客さんと職人との対話、提案、協議、修正の
プロセスを経ての結果です。

10万円の靴を一足作るよりも、市販の2万円の靴を5足買う方が
TPOに合わせて履き替えたりもできるのでお得なのではないか
という意見もあるでしょうし、私自身もそういう考え方をしてきましたが
行政書士の仕事とりわけ遺言作成の仕事を多くするようになってきて
からは、見えないプロセスにお金を払うということについて、もっと肯定
されてもいいのではないかと思うようになってきました。

Bontáさんでは、注文靴の製作以外にも修理やメンテナンスもされて
いるとのことでした。そしてそれらの値段は町の「靴修理チェーン店」と
変わらない値段でした。靴のプロにちょっとした修理やメンテナンスを
お願いできるというのはなんとも贅沢なことですね。私もオーダーするのは
もう少し先になると思いますが、とりあえずは普段履いている靴の修理と
メンテナンスにいこうと思います。お近くでお仕事されている方はぜひ一度
行ってみてください。大阪駅前第二ビルの地下2階です。黒板状に加工
されたドアに「Bontá」とチョークで書かれているのが目印です。

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